地球 ノ 直径

ワタシノセカイ ハ キミ ガ マワシテル

罪の夜は甘くて、高カロリー。

嫌なら、そう言えば良いだけだった。
左手の薬指に光るシルバーリングがやけに冷たく感じる。この手で唇を塞げばいいの、簡単じゃない。なのに、なんで出来なかったんだろうか。
小さな衝撃音をあげてぶつかった唇から、柔らかな熱が身体中に広がっていく。
「嫌なら、そう言えばええやん」
肉食獣のような好戦的な瞳に捕まった視線はそらせない。パクパクと開閉だけ繰り返す、ルージュが乱れた唇からあとの台詞は紡がれなかった。
「ほら嫌って言うたら、やめたるで? イエスかノーか。ほら、はよ答えて」
ちろりと顔を出した彼の舌は、唇に移った赤を舐める。真夜中に訪れた、甘く危険な誘惑。寝る前にお土産でもらった高カロリーのビスケットを、食べたくなっちゃったときみたい。 さてリスク込みで食べるか、我慢するか。
「…… 後悔しても、もう遅いからな」
三日月に歪んだ唇に唇を重ねた。

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「She is my … 」を、自己解釈しました(エセ関西弁すみません)。

「CHO-EXTACY」と似て、と言っても作詞家さんが同じなんでしたっけ……?
なにはともあれえっちくて、かっこいい曲ですよね。
個人的な性癖としては、自担であるジャニーズWESTの中でも純粋そうで素朴な青年味の強い爽やか枠(贔屓目) 重岡 大毅が、あーいう「えっちくて、かっこいい!!」みたいな曲を歌う姿にドキドキします。
彼に抱く世界観との不釣り合いが生じるからこそのマッチング。本当に似合ってる。そして儚くもあり、胸を苦しめられます。君は、一体なんなんだ……
ほんと、ズルい男なんですよ彼。
「誰にも言えないキスをこれから始めよか」って、なんですか!? けしからん、して!!

2019/01/24
たかはし。